顎ニキビができる原因には様々な要因があります。また男女の違いも若干ではありますが異なります。
ここでは顎ニキビができる原因を通じて、どうして顎ニキビが発生するのか、それを防ぐにはどうしたらいいかについて、調べてみました。
あごニキビができる原因
胃腸の不調
あごニキビは、思春期ニキビとは違い、できる場所も原因も異なります。考えられる原因としては、胃腸の不調が原因であることが挙げられます。
胃腸は、食べたものを消化し無駄なものを排泄する場所ですが、その部分が疲弊してしまっていると、本来排泄しなければならないものがため込まれてしまったばかりに、肌に影響が出てきてしまう事があります。
栄養不足
栄養不足も原因で、肌のバランスを崩してしまい、ターンオーバーが乱れてしまうと、さまざまな肌トラブルが起きてしまいます。
胃腸が不調だと、ビタミンの不足も出てきてしまいますし、腸内の最近バランスも崩れてしまいます。あごニキビの原因となる皮脂の分泌過剰を抑える役割がビタミンなので、これが減少してしまうと、過剰な皮脂に汚れが混ざり、角栓が出来てしまいます。これがアクネ菌と出会うと、あっという間にあごニキビの完成です。
便秘
便秘も、老廃物を身体にため込んでしまっているので、肌には良くありません。消化不良に加えて、老廃物が有害物質を出して身体中の血管に溶け皮脂と一緒に皮膚から出ていこうとします。これも、あごニキビの原因となります。
胃腸機能が弱まってくると、自律神経とも関連してくるので、ストレスや寝不足、アルコールや喫煙なども、皮膚への影響は計り知れないものです。ストレスなどで、自律神経が弱まっていると、免疫力も落ちてくるので、炎症が起きやすくなってしまい、あごニキビが出来てしまいます。
ホルモンバランス
他にも、あごニキビの原因として考えられるのは、ホルモンバランスです。思春期ニキビは、頬やおでこにニキビが出来ていましたが、大人になってから出来るニキビは、なぜ、あごなのかというと、あごは毛穴が発達していない場所で、デリケートゾーンになります。
毛穴が発達していないので、皮脂分泌のバランスが少し崩れただけでも、毛穴が詰まってニキビが出来てしまうのです。
あごニキビの原因であるホルモンバランスですが、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが崩れて、あごニキビが出来てしまうのです。男性ホルモンは皮脂過剰を促して、角質を厚くする働きがあります。女性ホルモンは、皮脂抑制や肌のバリア機能を高めます。
女性ホルモンは、ティースプーン1杯で、約25メートルプールの水質を変化させてしまう力があると言われています。それが、ほぼ毎月訪れる月経で、大きく変動する女性の身体は、とってもデリケートで、年齢を重ねるにつれて、どんどんバランスを保つのが難しくなってきます。
男女別の原因とは
男性の場合は、髭剃りのしかたが原因になることが多いようです。髭剃りにより傷がつくことで皮脂の分泌が活発になったり、弱くなった肌に菌が繁殖したりして、顎ニキビにつながることが多いようです。
女性の場合は、生理の周期によりホルモンバランスが崩れることが原因となることが多いようです。
顎ニキビができる肌の構造とは
まずは、肌の構造からお話しさせて頂きたいと思います。肌は、大きく分けて3つから構成されています。1つ目は皮下組織、2つ目は真皮、3つ目は表皮です。
普通、皮膚と言われている部分は、表皮と真皮の2つの層の構造からなっています。その厚さはとても薄く、0.4~1.5㎜ほどしかありません。よく、肌をこすってはいけないと言いますが、それもそのはず、とても薄い構造になっているからです。とても薄くてナイーブな皮膚は、丁寧な扱いが重視されるのです。
・皮下組織とは、肌の一番下の部分です。
・真皮とは、線維芽細胞、エラスチン、コラーゲン、基質、メラノサイトからなります。
・表皮とは、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、角質層からなっています。
表皮が日々どのような役割をしているかと言うと、皮膚の中でもとても薄い0.3㎜ほどの表皮は、内側から基底層(きていそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、角質層と、だんだん変化していきます。
皮膚の一番外側の角質層は、大体1カ月程度の月日を経て、新しい細胞が再生されて、ターンオーバーと呼ばれるサイクルを繰り返しています。
肌の一番外側の角質層は、角質細胞がブロック状に重なって構成されています。その中には、よく聞くセラミドと言う成分が、細胞同士をセメントのようにくっつけています。このセラミドが角質細胞をつなぎ合わせているから、肌の水分が保たれているのです。
ターンオーバーが正常に繰り返されていれば、肌は美しいままです。水分の保持を保つ役割のセラミドが十分にあり、肌のバリア機能がスムーズに行われていると言えます。
そして、皮脂腺というところから分泌される皮脂と汗が混ざり、肌を守る皮脂膜となって、肌の保湿と保護をする役割をします。健康的な肌のphは、ph4.5~6.0の、弱酸性になっており、酸に弱い菌などの増殖を抑えています。
真皮の役割としては、表皮をしたから支えることです。網目状にコラーゲンと、エラスチンが、皮膚の弾力を保つために真皮の中でクッションのような役割をしています。これらの隙間には、たくさんの水分が含まれたゼリー状のヒアルロン酸なども含まれていて、肌の内側から、肌全体のうるおいと柔軟性を保っています。
あごニキビのための日常のケア
日頃から気にしてケアをして欲しいのは、保湿と紫外線対策です。化粧水のあとの水分を逃さないような乳液やクリームなどを使って、水分がとんでいかないようにしてください。
紫外線対策としては、シミ対策だけではなく、肌を劣化させる原因にもなるので、コラーゲンやエラスチンの補給も重要です。
顎ニキビの原因のまとめ
ストレスや不規則な生活、月経前後、ありとあらゆる事が、あごニキビの原因として挙げられますが、人それぞれ弱い部分に身体がサインを出していると思います。
私は、自分がどの原因であごニキビになったのかを1から考えると、睡眠不足や食事の不摂生、ホルモンバランスの崩れ、月経異常など思い当たる節がたくさんありました。
原因が1つとは限らないあごニキビなので、出来るところから改善をしていって、無理はしないようにしてください。ストレスも原因の一つなので。
あごニキビが出来ないようにするためには、質の高い睡眠をとることと、寝る前はブルーライトを避けるようにしたり、睡眠環境を整えたり、食事も無理のない範囲で健康的にしてみたりすると良いと思います。
1日や2日でどうにかなる問題ではないので、気長にストレスなく、漢方やターンオーバーを助けるサプリメントを取り入れたり、化粧品も大人ニキビ専用のものを使ってみたりしてはいかがでしょうか。
毎日、鏡を見るのが楽しくなるように、少しでもお力になれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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