滋賀県大津市で知られたレストラン経営者の新庄博志さん(60)が、自宅で惨殺された事件が発生しました。
5月26日午後4時ごろ、新庄さんの自宅である大津市仰木の里東6丁目6-27の一軒家で、リビングに倒れているのが発見されました。
新庄さんの上半身には刺し傷が多数確認され、死因は出血性ショックと見られています。滋賀県警は殺人事件として捜査しています。
新庄博志自宅は閑静な住宅街
「こういった一件が起きるなんて。新庄さんは地元でもある程度の名士で、トラブルに巻き込まれるようなところは全くなかった」(近隣住民)
新庄さんの自宅は、JR湖西線おごと温泉駅から北へ約1.5kmの閑静な住宅街に位置しています。一戸建ての家並みが目立ち、事件当日も通行人は少なく、ひっそりとした雰囲気が漂っていました。
一方で、無施錠だったことから「地元で知られた人物だけに、事件への警戒心が希薄だったのではないか」との指摘も出ています。施錠せずに帰宅したことが、犯行のきっかけとなった可能性があります。
新庄博志は妻子がおらず1人暮らし
新庄さんには妻と成人した娘がいましたが、事件当時は1人暮らしの生活を送っていたことが分かりました。妻と娘はそれぞれ別の場所に居住しており、新庄さんと別居している状態でした。
別居の理由については明らかになっていませんが、妻や娘から新庄さんへの連絡が取れなくなったことから、家族が不審に思い、自宅を訪ねたところ遺体が発見されたということです。
「普段は連絡を取り合っていたようですが、数日間の無線状態が続いたため、家族が気づいたのです」(捜査関係者)
1人暮らしだった新庄さんの生活ぶりについて、近隣住民は様々な見方を持っていました。
「奥さんや娘さんと暮らしているのかと思っていました。1人暮らしだったなんて」(60代女性)
「仕事も家庭もあり、プライベートは大切にしていたのかもしれませんね」(50代男性)
新庄博志事件の動機は不明
新庄さんは地元で知られたレストラン経営者で、保護司としても20年間にわたり更生保護活動にも熱心に取り組んできました。
「誠実で真面目な方でしたよ。温和な物腰でトラブルを起こす人間ではなかった」(保護司の知人)
また、2018年からは滋賀県更生保護事業協会の事務局長も務めるなど、地域での活動にも精力的に関わっていました。
一方で、無施錠での1人暮らしと合わせて、事件の動機については強盗や傷害、怨恨などの可能性があります。
「現金を狙った強盗の可能性はあります。それ以外でも、仕事関係や活動上のトラブルが原因となっている線も考えられます」(捜査本部)
遺体発見時に部屋には荒らされた形跡がなく、新庄さんの身元を確認した上で、滋賀県警は事件の背景調査を急いでいます。
新庄博志の事件当日の動きが重要な手がかり
事件の手がかりを掴むためには、新庄さんの事件当日の動きを詳しく追うことが不可欠です。捜査関係者によると、事件の目撃証言から、新庄さんの事件当日の動きが次のように特定されています。
5月24日午後4時ごろ – 経営するレストラン「ベル ヴァン ブルージュ」での会議に出席
同日午後6時ごろ – 別の店舗に立ち寄った後、帰宅の途に
同日午後8時ごろ – 店の関係者が電話をかけるも不通
つまり、新庄さんは事件の5月24日の夜に自宅に帰宅した後、何者かに襲われた可能性が高いと見られています。また、遺体が発見されたのは2日後の26日だったことから、事件の犯行時間を24日の夜に絞り込んでいる模様です。
「自宅に帰宅してすぐの時間帯が事件の鍵を握っていると考えています。帰宅時の目撃情報が重要になってくるでしょう」(捜査関係者)
新庄博志殺害犯人の動機は強盗か、それとも怨恨か
新庄さんの遺体に多数の刺し傷が確認されていることから、単なる強盗目的だけでなく、加害者による恨みや憎しみが動機となった可能性も指摘されています。
「果たして金品を狙った強盗なのか、それとも何らかの怨恨から刺したのか。遺体に残された傷跡から、動機を見極める必要があります」(捜査関係者)
一方で、捜査当局は無施錠だった玄関の状況にも着目しています。施錠せずに帰宅したことで、偶然通りかかった者が犯行に及んだ可能性も否定できないためです。
「無施錠で1人暮らしの新庄さんの生活パターンを理解している者なら、いつでも犯行に及べた。対象が絞り込めない分、捜査は難航する可能性もあります」(事情に詳しい関係者)
事件の背景にくまなく光を当て、動機の解明を目指す方針です。
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