母乳やミルクを飲み栄養を補っていた赤ちゃんも、離乳食を食べるようになります。
離乳食をいつから初めて、何を用意すれば良いのか?「上手に作れるかな?」「食べてくれるかな?」と不安を感じるママが多いのではないでしょうか?
しかし赤ちゃんは「食べる能力を身に付けて生まれてくる」と言われていますので、ゆっくりと焦らず、楽しみながら進めていけると良いですね。
離乳食の始め方やスタートするコツ、そして注意点をご紹介していきます。
離乳食の始め方、始める時期は?
一般的に離乳食を始めるのに適した時期は、生後5~6か月と言われています。
そのため生後5か月よりも早く離乳食をスタートするのは、消化器官や腎臓の機能が未熟なため避けましょう。
また胎児期にママからもらってきた鉄が底をつくのが生後7か月頃だと言われていますので、離乳食でしっかりと栄養が取れるよう遅くとも生後6か月中にはスタート出来るのが理想的ですね。
しかし赤ちゃんの発達には個人差があるため、赤ちゃんの成長を見ながらスタートする時期を決めることが大切です。
「離乳食を開始しても良いよ!」という赤ちゃんからの合図がありますので、是非参考にしてみて下さい。
- おすわりが出来る
- 大人の食べ物に興味がある
- 食べ物を見ると口を動かしてよだれが出る
- 授乳時間やお昼寝などの生活リズムがだいたい決まっている
以上のような赤ちゃんからの合図を見逃さないようによく観察しておくことが大切ですね。
離乳食をスタートする前に必要な準備は?
離乳食を始める時期がだいたい決まったら、基本的な調理器具や食器類を準備していきましょう。
調理器具
- すりおろし器
- すり鉢・すりこぎ
- 裏ごし器
- 小鍋
- フライパン
- 計量カップ・計量スプーン
- 密閉容器・保存袋・製氷機
食器類
- スプーン・フォーク
(赤ちゃんが食べやすいように匙の部分が小さく、ママが食べさせやすいように持ち手が長いものが良いです。) - 食器
(最初はおかゆのみなので小さな食器があれば十分です。その後は赤ちゃんの月齢に合わせて深さや形状を選びましょう。)
また忘れがちではありますが赤ちゃんは食べこぼしが多いので、食事エプロンも忘れずに準備してくださいね。
離乳食初期の進め方は?
離乳食初期のころには1日1回午前中の赤ちゃんが機嫌のいい時間にしましょう。
離乳食の後は母乳かミルクを赤ちゃんが満足するまでたっぷりあげてくださいね。
初めは10倍粥のなめらかなペースト状にしたものを小さじ1(5ml)あげることからスタートします。
- 1日目、2日目・・小さじ1杯
- 3日目、4日目・・小さじ2杯
- 5日目、6日目・・小さじ3杯(大さじ1杯)
以上のように少しずつ量を増やしていきます。
そしてお粥に慣れてきたら野菜や果物などのビタミン類をあげましょう。
たんぱく質源(白身魚や豆腐)をあげるのは離乳食を開始してから1ケ月ほど経った頃からと言われています。
離乳食初期の時期は離乳食と母乳・ミルクの割合は1対9ほどであり母乳やミルクからの栄養が中心です。
そのため大切なことは沢山食べることよりも、食べ物を口に入れて口の奥の方に移動させ、飲み込めるようになることです。
離乳食をなかなか食べてくれない時は?
赤ちゃんのお腹が空いていなかったり眠かったり、離乳食の形状や硬さ、スプーンの大きさや硬さが原因のこともあります。
それでも赤ちゃんの食が進まない場合には少し出汁や野菜スープを使用して風味を付けてあげるのも良いかもしれませんね。
また大人と同じく、とてもお腹が空く日もあれば食欲のない日もあります。
あまり不安になりすぎず、のんびりとした気持ちで行いましょう。
離乳食の始める際の注意点は?
離乳食を始めるときに最も注意して頂きたいのはアレルギーです。
初めてあげる食べ物は必ず1種類を1口ずつで午前中にしましょう。
食べてからしばらくは赤ちゃんのそばを離れず様子を見守ることが大切です。
そして食べ物を食べて気分や体調が悪くなったら、すぐに病院に行き受診しましょう。
特に卵や牛乳はアレルギーが出やすい食べ物なので注意が必要ですね。
また離乳食初期では素材の味を味わう時期なので味付けは必要ありません。
しかし野菜でとったスープや出汁を使い風味付けをすることは問題ないので、色んな味で赤ちゃんを楽しませてあげましょう。
赤ちゃんに食べる楽しみを教えてあげましょう。
離乳食の進め方はあくまでも参考ですので、赤ちゃんとママのやり方とペースに合わせて行いましょう。
無理強いはせず、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんを待ってあげましょう。
作ったご飯をベーと赤ちゃんに出されてしまうと、がっかりしてしまうママもいるかもしれません。
しかし初めてのことで戸惑うのは赤ちゃんも大人と同じですね。
ママとパパが美味しそうにご飯を食べ、「美味しいね」と赤ちゃんに声をかけてあげて、家族で食卓を囲みご飯を食べる楽しさを伝えてあげましょう。
コメント