「エモーショナルイーティング」って知っていますか?
聞きなれない言葉ですが、実は誰でも一度や二度、体験したことがある事なのです。
そんな「エモーショナルイーティング」について、紐解いていきたいと思います。
「あ、私もそうかも!」という方、多いと思いますよ。
エモーショナルイーティングとは何か?原因は?
感情の飢餓
エモーショナルイーティングとは、「お腹いっぱいなのに、さらに食べ物を食べてしまう」ことで、しかもその原因が「感情的な事」だったり、食欲と直接関係のない「気持ち」が原因になっているのです。
不安な事やストレスがあって、何かを食べているときだけ満たされる・・・でも食べ終わった途端に、不安やストレスの根本的な原因が何も解決していないのでさらに不安になったりストレスになり、また食べ・・・それを繰り返してしまう事が「エモーショナルイーティング」なのです。
「不安ごとやストレスを感じると」と書きましたが、実際引き金になることはそれだけじゃありません。
例えば精神的、肉体的な疲れとか、退屈でやる事がない・・そういったことが原因で引きおこることも多々あります。
また、精神的なストレスだっていろいろあります。
例えば怒りや悲しみ、緊張感や孤独、無力感・・・ほかにもいろいろありますが、そういったマイナスな感情に支配されて、それらを「食べることによって」満たすことです。
もしかしたら「過食」と同じ意味なのかもしれませんね。
エモーショナルイーティングの空腹は「偽物」
例えば、「頑張ったからご褒美はスイーツ!」といって、コンビニでスイーツを買って食べている人・・・本当にお腹が空いているのでしょうか?
あるいは、
・「イライラするからとりあえず甘いもの食べたい!」といってチョコレートをむさぼる人
・「酒を飲んだ後はラーメンだろう!」といって飲み会の帰りにラーメンを食べている方
・「失恋したからやけ食いだー!」といってファーストフードやカフェをはしごする方
「その空腹は本物なのでしょうか?」
これらは全部、例えば習慣だったり、感情の変化があってお腹が空いた「ような気がする」という、「何かが食べたい=お腹がすく」、といった気持ちではありませんか?
本当の食欲は「お腹が空いた=何か食べたい」のはずですよね?
これがエモーショナルイーティング、感情に支配されて食べてしまう衝動・・・その正体は「偽物の空腹」なのです。
食べることによって「満たさせる」といった気持ちが強かったり、あるいは食べ物に対する執着が強ければ強いほど、不安感やストレスと言った感情に支配されると、「浮上したい=満たされたい」という気持ちになり、「満たされる=何かを食べる」という思いとなり、結果「気持ちが落ち込んでいるから、何かを食べて浮上する」という衝動に支配されてしまうのです。
もともと「食事」をすると人の心は満たされますし、ストレスを感じていると、それを和らげようと、塩辛いものや甘いものを体が欲するのも事実ですが、これらが習慣化してしまうと厄介。
肥満の原因になりますし、お腹がいっぱいなのにストレス次第でいくらでも食べてしまうのですから、胃や身体に良いわけがありません。
対処方法は?エモーショナルイーティングに対応している病院とは?
食べることを忘れる「気分転換方法」
まずは、「落ち込む=何かを食べる」「ストレスを感じる=とりあえず食べる」と
いう流れを断ち切ることが大切です。
落ち込んだり、ストレスを感じた時の発散方法を、「食べる」こと以外に何か見つけておく・・これも効果的な対処方法です。
例えば、イラっとしたらとりあえず深呼吸してお散歩するとか、落ち込んだら楽しい動画を見たり、大好きなマンガを読んだり・・・何でもいいですよね、
「あなたの一番好きなことは何ですか?」・・・一番好きなことで発散できるのが理想ですね。(あ、でも一番好きなことが”食べる事”の人は、”食べること以外で好きな事”にしてくださいね(笑))
こうすることを繰り返すことによって、「食べる事以外で発散した方が体が楽」という事を体が知るようになればしめたもの、あとは簡単に抜け出せるそうです。
ちなみに私の場合は、衝動的に何かを食べたくなった時には、クロスワードパズルや数独といった、ちょっとだけ頭を使うゲームや、単純なアプリゲームをしています。
課金さえしなければ懐は痛みませんし、衝動的に何かを食べてしまうよりはマシ、いい気分転換になりますよ。
とりあえず食べたものを書き出してみる
これは、「レコーディングダイエット」と同じ仕組みなのですが、エモーショナルイーティングをしてしまったら、「食べたもの」を書き出してみましょう。
どれだけたくさん食べてしまったか・・・それを理解すると「食べない方が良いかも・・・」という気持ちが働いて、食べるのを控えるようになります。
空腹感と満腹感を知る
これは、実際に私がやっているのですが・・・
衝動的に「なんでもいいから」食べたくなった時は、一度冷静になって、「私は本当にお腹が空いているの?」と自分に問いかけます。
大体そういう時は、冷静になると大してお腹が空いていないもので、ただ感情だけが「何か食べたい!」と言っているだけなのです。
そして本当にお腹が空いたときに、本当に食べたいものを食べるようにしています。
「本当にお腹が空いた感覚と、それが満たされた時の快感」を感じるように心がけています。
これは意外と効果的で、「本当にお腹が空いたときに食べるお食事は本当に美味しい」と思えるようになりました。
病院に受診するときは?
さて、「エモーショナルイーティング」を治療するとしたら、どこの病院へ行ったらいいのでしょう?
これはなかなか難しいですよね?
実はエモーショナルイーティングはとかく「精神状態」に左右される衝動なのです。
ある意味「過食」とよく似ているので、心療内科で相談してみてはいかがでしょうか?
あるいは、普段からかかりつけのお医者さんがいるのであれば、そこで相談して病院を紹介してもらうのもいい方法だと思います。
いずれにしても「食べたい」という衝動は、「気持ち=精神状態」に左右されるので、一人で治すのは難しいかもしれません。
病院や心療内科に行くのに抵抗があるのならば、家族やパートナーに相談してみてはいかがでしょうか?
「エモーショナルイーティング」のまとめ
心当たりのある方は、意外と多いかもしれませんね。
衝動的に食べてしまうのは、誰でもやってしまう事なのかもしれません。
けれど、かといってそれを放置してしまっては身体も心も痛めてしまいます。
「あ、私、エモーショナルイーティングかも・・・」って思ったら、早めに対処しましょう。
放置すると、ひどい肥満になったり、身体を壊してしまったり、大変なことになってしまいますよ?
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