自衛隊ヘリ2機墜落事故

sh60k哨戒ヘリコプター値段「消えた124億円の妥当性と今後の予算」

自衛隊ヘリ2機墜落事故

最近、海上自衛隊が誇るSH-60K哨戒ヘリコプターが墜落するという痛ましい事故が発生しました。

1台62億円、2台で124憶円という莫大な価格の機材が失われたことで、国民の間でも大きな話題となっています。

この記事では、SH-60K哨戒ヘリコプターの概要から事故の詳細、さらにはその影響に至るまでを深掘りしていきます。

sh60k哨戒ヘリコプターの価格は1台62億円

日本経済新聞の記事によれば、2016年度の予算で、SH-60Kを17機取得する費用は総額で1,052億円とありました。

そのため、1,052/17=61.9億円/台 となります。

今回、2台が墜落しましたので、61.9×2=123.8億円となります。

sh60k墜落で6台665億円のSH-60Lはどうなる

SH-60K哨戒ヘリコプターの損失は、防衛予算に影響を与える可能性があります。

現在、海上自衛隊はSH-60Kの後継機としてSH-60Lの運用を開始しており、2024年度には6機のSH-60Lを665億円で取得する予定です。

SH-60Lは、ステルス性が向上した海外の潜水艦に対する対潜戦の優位性を確保するために開発されました。新型哨戒ヘリ「SH-60L」の開発が完了し、対潜戦での優位を確保するための新技術が導入されています

このような新型機の導入は、既存の機体の損失を補うと同時に、防衛能力の向上に寄与することが期待されますが、今後の調達計画には、損失した機体の代替や能力向上のための予算調整が必要になるでしょう。

そもそも、選定作業に疑義が生じたことから、予算計上を断念し、来年度の要求も困難な状態となっていることが報告されています。

SH-60K哨戒ヘリコプターに1台62億円の価値はある

SH-60Kは、海上自衛隊が運用する最先端の哨戒ヘリコプターです。

対潜戦や救難活動など、幅広い任務に対応するために設計されており、その高度な機能と性能は世界中の海軍から高い評価を受けています。

開発の背景には、日本の周辺海域の安全を確保するという強い意志があり、長年にわたる技術の蓄積がこのヘリコプターには込められています。

機能と使用技術

SH-60Kは、対潜戦や対水上戦、警戒・監視、輸送及び救難、通信中継など多岐にわたる任務を遂行するために設計されています。

高度なアビオニクスシステムを搭載し、グラスコックピット化が図られています。これにより、飛行情報統合表示器やAHCDS統合表示器などの最新技術が導入されています。

飛行能力

SH-60Kは、T700-IHI-401C2エンジンを搭載し、出力は1,800馬力から2,055馬力へと強化されています。

これにより、ホバリング時の余裕揚力の増大及び機体振動の低減が可能になっています。

メインロータは金属製の前縁や翼端を除いて複合材料で形成されており、空力性能が向上しています。

これにより、最大設計重量をSH-60Jの21,884ポンドから24,000ポンドへと増大することが可能になっています。

兵装システム

SH-60Kは、吊下式ソナーやソノブイ発射機を搭載し、低周波化されたHQS-104ソナーを使用しています。これにより、潜水艦を効果的に探知することができます。

また、逆合成開口レーダー(ISAR)機能を導入したHPS-105Bレーダーを装備しており、潜望鏡やわずかな磁気も捉えることができる磁気探知機を使って海中の潜水艦を発見・追跡する能力を有しています。

sh60k墜落により無人機の活用も視野に

類似の高価な軍用機が失われた事例としては、過去にドローンが戦闘で失われた際には、その対策として技術的な改善や運用方法の見直しが行われてきました。

例えば、ウクライナでは市販のドローンを軍事利用し、低コストでの監視や攻撃に成功しています。

このような事例からは、コスト効率の良い無人機の活用や、敵の防空システムを回避する新たな戦術の開発が重要であるという教訓が得られます。

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