最近、テレビで「ちゃんぽん」の特集が増えています。太い面、たくさんの野菜。絶対にヘルシーではないけど、ヘルシーな感じが味わえる不思議な麺です。
さて、この「ちゃんぽん」ということば、なんとも不思議な響きと魅力があります。どうしてこういう名前なのか?なぜこんな名前がついたのかとても気になります。
そこで、「ちゃんぽん」という言葉の語源や由来は何か?そのあたりの歴史をひもといてみました。
ちゃんぽんの意味と語源はこれだ!ちゃんぽん麺の歴史と特徴・定義とは?!
ちゃんぽんの意味
「ちゃんぽん」には、
・かわりばんこ。また、二種以上のものを併用すること。 「酒とビールを―に飲む」
・めん類・肉・野菜などを炒(いた)めてスープで煮た料理。
と2つの意味があります。
1つ目の「ちゃんぽん」には、例えば話をしているうちに、一体何の話をしているのか分からなくなったときには「話の中身がちゃんぽんになっている」とか、お酒を飲んでいるときに、ビールを飲んでいるのに、その合間に日本酒を飲んで、それからウイスキーを飲むとなどすると、「お酒をちゃんぽんで飲んでいる」などと使います。
2つ目の「ちゃんぽん」は食べ物の名前で、リンガーハットの「長崎ちゃんぽん」という言葉は聞いたことがあると思います。
実は長崎ちゃんぽんは正式にいうと麺料理なのですが、その話は後述します。ともかく、多くの方がどこかで食べたことがある「ちゃんぽん」にも、色々なものを混ぜたことを意味する「ちゃんぽん」が含まれているような気がします。
ちゃんぽんの歴史
「ちゃんぽん」の歴史を調べてみると、長崎の郷土料理で中華風の麺と一緒に肉や魚介類、野菜をスープで煮た食べ物であることが分かります。
見た目にはラーメンのようにも見えますが、麺の太さがラーメンよりも少し太く、スープも白みがかっています。入れる具材はおよそ10種類、もしくはそれ以上の種類を使います。
ちゃんぽんの考案者
この「ちゃんぽん」を考案したのは明治の中期頃に創業した中華料理店の「四海楼(しかいろう)」の店主だと言われています。
当時長崎に大勢住んでいた中国人留学生に、栄養のある食事を安い値段で食べさせたいと考え、ひとつの料理で沢山の具材を食べることができるようにしたというものです。
このほかにも諸説有りますが、考案されたきっかけとしては、この話が一番可能性が高いといわれています。
ちゃんぽんの語源・由来
江戸時代に数種類のお酒や薬を飲むことを「ちゃんぽん」と表現していたとされていることから、こうした沢山の具材をごちゃ混ぜにした料理と言うことで「ちゃんぽん」という料理になったとされている説があります。
語源についてはこれ以外にも色々な説があり、中国語やマレー語、インドネシア語がその語源という説もあります。そう言えば沖縄の料理「チャンプル」も発音が似ていますよね。
いずれにしても、長崎で「ちゃんぽん」が料理としてその名前を獲得してから、「ちゃんぽん」=「ごちゃ混ぜにする」の関係が広がっていったことは想像できます。
ちゃんぽんが食べたくなったら!?ネットで買えるちゃんぽんセットの販売店!
「ちゃんぽん」という料理は長崎がその発祥ですが、今では全国各地に広がり、様々なバリエーションがあります。具材としてそれぞれの地域の名産である野菜や魚介類を使ったり、スープも本来は野菜ベースであったのが、魚や昆布、味噌などをベースにしたものもあります。
「ちゃんぽん」を全国に広めることに一役買ったのは全国チェーン店であるリンガーハットでしょう。
ここで提供しているのは「長崎ちゃんぽん」で、実は本当の「ちゃんぽん」とは少し違います。この「ちゃんぽん」とは少し違うということで、リンガーハットでは最初は「ちゃんめん」と言う名前で出していたのですが、商標登録で既に使われていた名前だったため急遽「長崎ちゃんぽん」と変えたいきさつがあります。
もし「ちゃんぽん」を食べたくなったら、リンガーハットの「長崎ちゃんぽん」で納得するか、そうでなければネットでも売られていますから、ここで仕入れましょう。
「ちゃんぽん」を考案したとされる「四海楼」や長崎の中華料理店として有名な「江山楼(こうざんろう)」や「蘇州林(そしゅうりん)」などの店で、麺とスープ、それに具材をセットにした「ちゃんぽん」をネットで販売しています。
まとめ
色々な具材を混ぜ合わせて、麺と一緒に煮込んだことからそう呼ばれるようになった歴史を持つ「ちゃんぽん」は、栄養満点の麺料理ということです。
ここから「ごちゃ混ぜにした物」「ごちゃ混ぜにすること」を「ちゃんぽん」と表現したことが一緒に広がったようです。
もし、この記事を読んで麺料理の本場の「ちゃんぽん」の方を食べてみたいと思った方。
店によって味も違うようですから、色々取り寄せて食べ比べてみるのも良いかもしれません。
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