運動系から文化系までさまざまな部活動があります。そんな数ある部活動の中で弓道部が気になっている人がこのページをご覧いただいているかと思います。
袴姿で弓を引く姿はとても美しいですよね。
しかし、中学校で弓道部があるところは少なく、高校に入ってから初めて、という方がほとんどだと思います。
- 弓道部って具体的に何をするの?
- 道具の費用はいくらかかるの?
- 危険そうだけど、事故とかはあるの?
という風に不安に思うところもあるでしょう。私も、弓道部に入る前はそう思っていました。
そこで、今回は「弓道部が気になっているけれどよく分からない」という方のために、私の経験をもとに弓道部の練習内容・費用・危険性について説明していきます!
弓道部って具体的に何をするの?
弓道部は主に大会や、審査に向けて練習します。
大会は、春の大会や、新人戦といった大きなものから、地方で開催されるものまで沢山あります。
審査は、武道にある昇段審査というものです。これは、引退までに二段を取得するのが一般的です。
そのためには、まず弓を引けるようにならなければいけないわけですが
入部してすぐに弓は引けません。
というのも、弓はれっきとした「武器」なので、初心者がいきなり引くとなると危険なのです。
最初は何も持たずに練習をします(徒手と言います)。
ここで弓を引く際の型を覚えるので、結構重要な練習です。
その後、先輩や先生などから見て、合格となったら次のステップに進みます。
学校の方針によって多少異なりますが
徒手→ゴム弓→素引き→巻藁
という流れがスタンダードです。
注)ゴム弓:木の棒にゴムをつけて弓を模したもの。
素引き:矢をつがえないで弓だけを引くこと。
巻藁:巻藁の前で、弓に矢をつがえて実際に引いて離す練習。
※ゴム弓
こうした練習を経て、ようやく的前で練習できるようになります。
そうなればあとはひたすら練習するだけです。
この他、入ったばかりの時は主に雑用のような仕事も多いです。
先輩の記録つけだったり、荷物持ちだったり、安土の整備だったり、的張りだったり‥‥。
「武道」なので上下関係がしっかりしているところが多く、強豪校だとそれが顕著です。
実際、弓道部ってつらいの?
こういった弓を引くまでのプロセスや、部活動の方針の厳しさ、
そして弓を引けるようになってからも、上手くいかなかったり、スランプに入ったりすることで辞めていく人も多いですが、その分メンタルが鍛えられます!
また、その厳しさを乗り越えた者だけが見える景色というものがあります。
ぜひ挫折せずに頑張ってほしいです!
弓道部で必要な道具の費用はいくらかかるの?
弓道に使っている弓や矢なんかは高そうなイメージがありますね。
実際それなりに高いです。値段は品質によりピンキリですが、
弓:3万〜5万
矢(6本組):1万〜3万
弽(ゆがけ):1万〜2万
注)弽:弓を引くときに用いる鹿革の手袋様の弓具。
弓道着:1万〜2万
が相場です。弓道において道具はとても大事なものなので、購入の際には弓の特性などを調べ、弓具店の方としっかり相談しながら、必ず自分に合ったものを選ぶようにしてください。
ですが、やはり高い買い物となるので、弓は学校のものを使うところが多いです。
矢と弽、弓道着については個人で購入することがほとんどです。
他にも細々とした道具を買うことになると、弓代を引いてもかなりの額になるので保護者の方にはしっかり報告するようにしましょう。
弓道は危険そうだけど、事故とかはあるの?
前述しましたが、弓矢は「武器」です。
なので、部活の際には危険防止について意識することが大切です。
初心者がやらかしやすいのは、射場でまだ人が引いているのにいきなり矢取り(的にささった矢の回収)に入ってしまうことです。
こういった危険行為を防止するためのルールがいくつか存在し、それを最初にしっかり頭に叩き込みます。
実際に死亡事故も起きているので、これについてはしっかり意識して練習に取り組んでください。用途は違っても、現在使われている矢も人に刺さります。
まとめ
弓道部について主なことをまとめました。
マイナスなことも書きましたが、弓道は奥が深く、本当にすごく楽しいスポーツです。また老若男女問わず挑戦できるものなので、引退しても、大人になっても、歳をとっても、ずっと楽しめます。
尚、活動時間や、方針など、諸々については学校ごとに異なるので、部活見学や説明会で確認するようにしましょう。
学校生活をより一層楽しくさせてくれる部活動に弓道を!
ぜひご検討ください!
参考)
弓具店suizan雅
http://suizanmiyabi.com/kyugucolumn/kyudougu04_02.html
弓具店suizan雅の道具は、amazonでも購入できます。
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