ストーカー事件

和久井学かわいそうの声多数「結婚詐欺の被害者と言われる理由」

ストーカー事件

東京・新宿区の高級タワーマンションで起きた残虐な事件。25歳の無職女性・平沢俊乃さんが、51歳男性に果物ナイフで刺され死亡しました。

加害者の和久井学容疑者(51歳)は、平沢さんが以前経営していたガールズバーの常連客でした。

一見するとお粗末な犯行に映りますが、一部からは和久井容疑者への同情の声も上がっています。

なぜ”加害者”である和久井容疑者を”被害者”と捉える見方があるのか。その理由は、和久井容疑者と平沢さんの関係性にあるようです。

1,000万円以上も貢がされた、かわいそうな和久井学

事件の背景にあるのが、和久井容疑者による多額の金品授受でした。

供述によれば、和久井容疑者は平沢さんに「1,000万円以上を渡していた」と話しております。平均的な恋人同士の贈与とは考えにくい、途方もない金額です。

和久井容疑者はその渡し金を工面するため、20年近く乗り継いできた愛車のスポーツカー「NSX」と、16年間乗っていたバイク「NR750」を売却したそうです。

中古車査定でも総額1,000万円は軽く超える高級車両だけに、平沢さんに渡すためにここまでして金を用意していたことがわかります。

さらに数十台の高価なミニカーを立て続けに売却したという話が父親から出てきています。

一般の恋愛関係から発した金品授受とは考えられない異常さがあり、むしろ”ある目的”があったのではないかとの疑念を持たれています。

“結婚”への想いを利用された

和久井容疑者がそこまでして1,000万円以上ものカネを用意した背景には、”結婚”への思いがあったのではないかと見られております。

報道によれば、和久井容疑者の父親は「結婚する気があるならお金を持ってこい」と平沢さんから言われていたと明かしております。これが事実であれば、和久井容疑者は平沢さんとの結婚を現実視していた可能性が浮上します。

一方で、平沢さん側から結婚の約束があったわけではない可能性もあります。あくまでも和久井容疑者が一方的に期待を抱いていただけだったのかもしれません。

この点については両者の供述を待つ必要がありますが、結婚が前提にあったかどうかが、事件の核心的な争点になりそうです。

和久井学は返金を要求するも、ストーカー扱いされてかわいそう

和久井容疑者は、さすがにおかしいと金の返金を求めたところ、平沢さん側から完全に無視され、さらにはストーカー扱いをされてしまった過去がございます。

実際、和久井容疑者は2022年5月にストーカー規制法違反で逮捕されており、以降1年間は平沢さん方への接近が禁止されていました。

これだけ見ると、和久井容疑者が完全にストーカー的な付き纏いをしていたように映りますが、次のような話も出ております。

「渡したカネが返ってこない。でも警察は相手にしてくれず、かえって被害者側に事ある毎にストーカー呼ばわりされた」(父親)

つまり、平沢さん側が”結婚詐欺”の手口で金品をたぶらかし、返金を求められるとすかさずストーカー扱いしたと批判する見方がでてきているのです。

和久井学は結婚詐欺に騙されたかわいそうな被害者だ

平沢さん側に”結婚詐欺”の意図があったとの見方は、平沢さんの経歴からも指摘されています。

平沢さんはかつてガールズバーを経営しており、いわば間の游女的な立場でした。そうした職業柄、平沢さんの本領は「男から金品をむしり取ること」だったのではないかと見られているのです。

しかも、平沢さん自身は新宿の高級マンションに住んでいたとみられ、和久井学に貢がせたお金でよいところに住んでいたようです。

また、「惚れていた以外に理由がなければ、若い子に1,000万円以上渡す男はいない」といった辛らつな見方から、平沢さんが”結婚詐欺師”だったのでは、と斬り捨てられています。

実際に平沢さんが結婚の見返りを期待させ、金品をだまし取っていたとすれば、その経歴からすれば何も不思議はありません。

まさに”フェアな恋愛関係”とは無縁の、平沢さんの”詐欺師”ぶりが指摘されているのが実情です。

和久井学のほかにもかわいそうな男性が存在する可能性も

今回の事件を通して、和久井学容疑者に同情の視線が注がれる一方で、同様の被害に遭う男性が他にもいる可能性も浮上しています。

インターネット上では「頂き女子」と呼ばれる存在が一部で問題視されております。

これは結婚やお付き合いをエサに、男性から金品を騙し取る女性を指します。平沢さんのような”結婚詐欺師”がまさにこの”頂き女子”に当てはまるとも言えます。

頂き女子の語源ともなった、2022年の渡辺真衣被告(通称:頂き女子りりちゃん)の事件では、複数の男性から計1億5500万円もの金品を騙し取っていました。渡辺被告はこうした詐欺の手口をインターネット上で”マニュアル”として公開し、拡散させていた疑いもあります。

“頂き女子”マニュアルと呼ばれるこの手口書が、平沢さんのような女性に参考にされていた可能性すら指摘されています。

また、平沢俊乃さんが高級マンションに住んでいたこと、店の経営状況を相談内容に入れていたことから、和久井学に限らず、他にも”頂き女子”の被害に遭う男性が存在するのではないかと危惧されています。

事件の背景に”頂き女子”という闇の存在があったことで、さらに同情の目が和久井学にも向けられている側面がありますようです。女性による”恋愛詐欺”の被害に警鐘を鳴らす意味でも、その実態解明が望まれる事案となっております。

そのためか、平沢俊乃さんへのコメントとして、「自業自得」「頂き女子の報いだ」と冷ややかな反応が目立ちます。平沢さん側に悪意と詐欺の意図があったとみられていることから、最終的に命を奪われたとしても、自らの過ちへの”報い”と受け止められているようです。

確かに和久井容疑者の行為は法の線を越えています。しかしそれ以前に、平沢さん側の”詐欺師”ぶりが許されていないのが実情なのかもしれません。

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