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節分と豆まきの由来について。正しい豆まきはどうすればいいのか?

鬼と豆をきれいに飾る生活

節分と言えば豆まきが思い浮かぶ人も多いでしょう。
ですが、なぜ豆まきをするのか、掛け声の「鬼は外、福は内」は、どこから来たのかなど、節分が始まった由来をお話していきたいと思います。

節分の本当の意味とは

節分とは、日本の四季において、季節の変わり目の始まりの前の日の事を言います。
日本の季節の変化は春、夏、秋、冬ですが、それもまた節分と言います。
なので、節分は1年に4回ありました。

春は立春(りっしゅん)、夏は立夏(りっか)、秋は立秋(りっしゅう)、冬は立冬(りっとう)と言い、これらの前の日を節分と言います。

なので、節分とは季節を分けるという意味合いも持ち合わせています。

節分で豆まきを行う時期

私たちが良く節分で行う豆まきは、2月が基本的ですが、これは、江戸時代以降の立春の前の日、2月4日ごろを言うことが多いからです。

節分は、室町時代の頃には、冬から春になる時期を節目として、立春が新年を迎えることと同じように大切な日として見られました。そこから、2月の節分が定着していったと考えられます。

新年と言うと、1月1日を思い浮かべる人が多いと思いますが、旧暦、昔の暦では、新年は2月4日から始まります。なので、2月に節分を行うようになったのです。

2018年の節分は何日?

2018年の節分は、2月3日(土)です。

節分の鬼について

節分は、季節の変わり目をさしますが、この季節の変わり目に鬼がやってきて、病気や災害などの災いを起こすと考えられていました。
この鬼ですが、実は中国からの習慣が伝わったものだと言われています。

鬼は、中国で霊的な存在であり、人間の亡霊を意味しました。
日本でも、鬼は物の怪のものと呼ばれ、霊的な存在でした。
鬼は、生きることに対する死ではなく、生きることと、死ぬことの境界線上で存在するもので、昔から恐れられていました。

節分で豆をまくのは、この、物の怪ともいわれている鬼を、退治するために行われたのです。
豆まきは、魔の目を打つ、魔を滅する、と言われています。
日本では、穀物や果物には、悪いものを払う霊力があると考えられていて、豆をまくことで、豆の霊力を使い、鬼を退治したと考えられます。

節分の豆まきの歴史

節分で豆まきが始まったのは、平安時代と言われています。
豆には生命力と魔よけの力があるとされていています。
それと、語呂合わせで、魔目(まめ)を鬼の目に投げて鬼を退治すると言う事にも通じています。

節分で、豆まきをするときに、自分の年齢の数を食べるという習慣があります。
自分の年齢の数より1つ多く食べると、身体が丈夫になり健康になると言われています。

節分の豆まきの掛け声「鬼は外、福は内」について

節分で、豆まきをする時の掛け声ですが、従来は「鬼は外、福は内」と言います。
ですが、奈良県の金峯山寺では、鬼を改心させたことにより、「福は内、鬼も内」と掛け声をかける地域もあります。

昔では、鬼が名前に付く家や地域では、「鬼は内」という掛け声で行っているところもあります。

豆まき用に炒った豆を使う理由

節分で、豆まきをする豆ですが、炒った豆を使うのが一般的です。なぜ、炒った豆を使うのかというと、単純な話になってしまいますが、炒ったほうが固くて攻撃力アップが出来るからです。それに、炒るは、射るにも語呂が合います。

炒った豆を使うのは、まいた豆から芽が出てきてしまうので、炒った豆を使います。

大豆や鬼は、陰陽五行説、木、火、土、金、水の「金」になり、この「金」の作用を滅すると言われる「火」で、大豆を炒ることで、鬼を退治するという意味を持ちます。そして、豆を食べる事によっても、鬼退治をしたと言う事になります。

正しい豆のまき方

節分の正しい豆のまき方ですが、豆を升などに入れて、神棚にあげます。夜に家の戸や窓を開けて、その年の年男か、主が「福は内、鬼は外」と掛け声をかけて豆をまきます。

鬼が追い払われたら、直ぐに窓を閉めます。そして、自分の年齢の数だけ豆を食べます。

いかがだったでしょうか。節分の由来でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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